介護保険サービスは、大きく以下の3つに分類されます。要介護状態や本人の希望、介護にあたる家族の状況などをふまえてサービスを選択します。
在宅サービス
自宅で生活しながら利用できる在宅サービスは、自宅に来てもらう「訪問系」と、自宅から通う「通所系」の2つに分けられます。
一般によく知られている「ホームヘルプサービス」(訪問介護)、「デイサービス」(通所介護)はこのカテゴリーで、要支援・要介護の方の在宅での暮らしを支えます。
複数のサービスを組み合わせて利用するのが一般的です。
施設サービス
介護保険で利用できる施設には、「介護老人福祉施設」「介護老人保健施設」「介護医療院」「介護療養型医療施設」の4つがあり、いずれも市区町村(保険者)か施設に直接申し込みます。
対象は、要介護1~5の認定を受けている方ですが、このうち介護老人福祉施設に入居できるのは、原則として要介護3以上の方のみとなりました。
地域密着型サービス
2006年度の介護保険法改正で、「介護が必要になっても住み慣れた地域で暮らせるように」と設けられたのが地域密着型サービスです。
24時間の対応や夜間に訪問してくれるサービス、介護と看護の連携など、とりわけ重度者(要介護4・5)や認知症高齢者の支援に役立てることができます。
地域密着型サービスを利用できるのは原則としてその市区町村の在住者です。