コロナ禍が続く中、日本国内でもワクチンの準備が進んでいる。特に重症化のリスクが高い高齢者は積極的な接種が求められるが、在宅の要介護者でワクチンを接種したいと考える人は半数に届かないことが、ケアマネジメント・オンラインの調査で分かった。副作用への懸念が拭い去れないことなどが影響しているとみられる。
ケアマネジメント・オンラインでは、2月1日から2月12日にかけて、アンケート調査を実施。居宅介護支援事業所で働くケアマネジャー243人を通し、在宅の要介護者で認知症ではない人(433人)に対し、新型コロナワクチンの接種の意向などを調べた。
ワクチン接収の意向について最も多かった回答は「まだ分からないと言っている」(43%)。「打つと言っている」は42%と半数に届かなかった。「打たないと言っている」は15%だった。
■接種をためらう最大の理由は「副作用の懸念」
「まだ分からないと言っている」人と「打たないと言っている」人に、その理由を複数回答で尋ねたところ、「ワクチンの安全性(副作用)が心配」と答えた人が76.5%に達した。また、ワクチンに効果があるかどうかが分からないことを理由に挙げた人も39.1%いた。そのほか「接種施設までの移動に困難がある」(16.5%)、「接種のための外出に伴う感染リスクが心配」(11.9%)といった理由を挙げた人もいた。
※調査結果の詳細は、こちら