認知症は、治療法がない病気といわれた時代から、早期発見・早期治療、そして“予防“の時代へと入った。認知症という言葉が社会に根づき、市町村の介護予防事業にも認知症予防が取り入れられるようになってきた。
同書は長い間ベストセラーを続けている認知症関連書籍の決定版。今回の改訂版では、アルツハイマー型認知症や脳血管性認知症の成り立ちをわかりやすく解説するとともに、初版刊行以来の研究の進歩を盛り込んだ、科学的な根拠にもとづく食事や運動に関するアドバイス、そして睡眠や歯磨きに関することまで、読んだらすぐに実践したくなる予防法を紹介している。
筆者はアルツハイマー病の病態解明を目指して、脳βアミロイド沈着機序をテーマに28年にわたって研究を続けてきた群馬大学大学院保健学研究科リハビリテーション学講座・教授の山口晴保医師。
日頃から飲んでいる薬についての話や脳活性化リハビリテーション、また新たに開発した認知症発見・病識判定のチェックリスト、早期発見のポイントについても詳しく説明しており、高齢期を豊かに活き活きと過ごしたいと思っている方々、そして、それをサポートする医療・ケアスタッフ必読の“認知症予防“の決定版、待望の改訂だ。
■書名:認知症予防─読めば納得!脳を守るライフスタイルの秘訣(第2版)
■発行:協同医書出版社
■著者:山口晴保
■定価:1,800円+税
■体裁:A5判・270ページ
◎協同医書出版社
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