ケアプランの作成にAI(人工知能)を活用した研究を進めるベンチャー企業「シーディーアイ」(東京都中央区)は10日から、自社開発のAIである「CDI Platform MAIA(マイア)」のサービスの提供を開始する。同日から東京国際展示場(東京都江東区)で開幕する「国際福祉機器展」で正式発表する。ケアプランの作成を支援するAIが実用化されるのは初めて。
「マイア」は、ケアマネジャーが入力した要介護認定や主治医意見書などの情報を基に、過去のデータから状況が最も似ている利用者を検索。そして、ADL(日常生活動作)やIADL(手段的日常生活動作)の改善が見られた介護サービスの組み合わせ(種類と頻度)を提案し、サービス利用後のADLとIADLの将来予測も示す。
同社は昨年秋、ケアプランの作成にAIを活用した日本初の実証研究を愛知県豊橋市で実施。今年7月以降は、同市内のケアマネ45人を対象とした大規模な実証研究に着手するなど、これまで200人を超えるケアマネの協力を得ながら、介護現場で「マイア」の検証を重ねてきた。
「国際福祉機器展」では、岡本茂雄社長が10日に製品発表会を開くほか、12日までの開催期間中、「マイア」が一般公開される。また同社は23日から、東京、大阪、島根、福岡の全国4カ所で無料体験会を開催。現在、体験会に参加するケアマネを募集している。詳しくは同社のホームページ。