熊本県は、介護報酬を不正請求したとして、株式会社大地が運営する「訪問看護ステーションほたる」の訪問看護事業と介護予防訪問看護事業の2事業所の指定を3月16日付で取り消したと発表した。
県高齢者支援課によると、同事業所は、2009年4月〜2010年10月までの間、准看護師がサービス提供を行ったにもかかわらず、看護師がサービスをしたとして介護費を不正に請求したり、管理者が午前中のみの勤務だったにもかかわらず、1日勤務したかのように報告し、支払いの事実がないにもかかわらず虚偽の支払い明細書を提出したりしていた。
現段階で確認できている不正請求額は約12万円。今後、各市町村において確定して、返還請求を行っていく。
【事業所概要】
■事業者名:株式会社大地
■事業者所在地:熊本県宇城市松橋町106-2
■事業所名:訪問看護ステーションほたる
■事業所所在地:同上
■サービス種別:訪問看護事業・介護予防訪問看護事業(2007年4月1日指定)
■指定取り消し年月日:2012年3月16日
【指定取り消しの理由】
・訪問看護事業所
(1)2009年4月〜2010年10月までの間、准看護師がサービス提供を行ったにもかかわらず、看護師がサービスをしたとして介護費を不正に請求した。
(2)実態がないのに、管理者が常勤しているかのように虚偽の勤務表を提出し、虚偽の支払い明細書を提出していた。
(3)監査時において、事業者の代表が、管理者の勤務実態について虚偽の答弁をした。
・介護予防訪問看護事業所
(1)実態がないのに、管理者が常勤しているかのように虚偽の勤務表を提出し、虚偽の支払い明細書を提出した。
(2)実態がないのに、サービス提供を行ったかのような「訪問看護記録」を提出した。
(3)監査時において、事業者の代表が、管理者の勤務実態について虚偽の答弁をした。
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