もはや日常生活に欠かせない存在となったインターネット。在宅で暮らす要介護高齢者の健康を守り、生活を豊かにするうえでも有益な存在だ。事実、ケアマネジャーの8割余りが、ネットの活用が利用者の心や体を元気にすると考えていることが、ケアマネジメント・オンラインの調査で分かった。一方、実際にネットを使える利用者は、まだまだ少数派であることもわかった。
調査では、ケアマネジャーに対し、ネットの活用が利用者の心身の活性化につながるかどうかを質問した。その結果、活性化につながると考えるケアマネは83.3%を占めた。=グラフ1=
また、利用者がタブレット端末を持っていた場合、どのようなことに、どの程度利用するかを尋ねたところ、「よく利用される」という回答が最も多かったのは「見守り」(26.5%)だった。次いで多かったのは「ビデオ通話」(19.0%)、「趣味の利用」(14.8%)の順となった。「オンライン診療」(11.5%)や「健康に関する有益な情報の取得」(10.0%)によく利用されると考えるケアマネも一定数いた。=グラフ2=
■ネット環境「未整備」が半数、実際に使う人はさらに少なく…
一方、利用者のネットの利用状況を尋ねたところ、ケアマネが自宅などの環境を把握できている利用者のうち、ネット環境が整っている利用者は半数程度だった。さらに環境が整っている利用者の中でも、実際にネットを活用できている人は約3 割にとどまっていた。
ケアマネジメント・オンラインでは昨年10 月19 日から20 日かけて、会員にアンケート調査を実施。479人から回答を得た。