ケアマネジャーの大多数が、自分が担当する利用者やその家族に対し、積極的に受診を勧めていることが、ケアマネジメント・オンラインの調査で分かった。特に利用者に対しては9割超のケアマネが受診を勧めていた上、その働きかけによって薬の処方が変わった利用者も一定数おり、ケアマネが、要介護高齢者の健康維持に大きな役割を果たしている実態が改めて浮き彫りとなった。
ケアマネジメント・オンラインでは昨年12月30日から今年1月6日にかけて、会員に調査を実施。688人から回答を得た。
■利用者家族に受診を勧めるケアマネは8割超
担当する利用者に受診勧奨をしているかどうかを尋ねた質問では、92.6%のケアマネがしていると答えた。
調査に回答したケアマネの平均の担当利用者数は30.7人だったが、このうち、受診勧奨した利用者は8.45人となった。さらに、ケアマネの働きかけによって処方が変わった利用者は4.0人。平均の担当利用者数の13.0%だった。
利用者の家族に受診勧奨しているケアマネは81.8%だった。=グラフ1=
■ケアマネが特に受診勧奨したいのは…
また、調査では「人に感染させる恐れがある疾患を患っている」や「痛みや苦しみがある」など、利用者が抱える課題がはっきりしている場合、ケアマネは、より積極的に受診勧奨する傾向も示された。一方、「すぐ疲れる、だるそう」や「骨折既往があるのに骨粗しょう症治療がなされていない」などの場合では、受診を勧奨する意欲はあまり高くなかった。=グラフ2=