ケアマネジメント・オンラインは、ケアマネジャーが在宅の要介護高齢者に新型コロナウイルス感染症のワクチン接種を勧める際に活用できる支援ツールを作成・公表しました。
国は7月末に高齢者へのワクチン接種を終えることを目標に、さまざまな取り組みを進めています。ただ、在宅の要介護高齢者の中には、移動や手続きが難しいため、接種をためらう人も少なくありません。実際、ケアマネジメント・オンラインが今年2月に実施したアンケートでは、在宅の要介護者でワクチンを接種したいと考える人は半数に届きませんでした。また、その8割近くは、接種を受けるためには支援が必要と考えていました。
そこでケアマネジメント・オンラインでは、ケアマネが在宅の要介護高齢者にワクチン接種を勧める際に活用できる支援ツールを作成しました。
支援ツールは、「フローチャート」(図)と「Q&A」の2部構成となっています。
このうち「フローチャート」は、担当している人の状態に応じた対応を確認するためのツールです。接種券の有無や利用しているサービスなど、簡単な問いに答えていただくことで、ワクチン接種を勧める際のポイントや注意点などが把握できます。
また、「フローチャート」に連動した「Q&A」には、接種会場でホームヘルパーの介助を受けた場合や、通所系サービスで集団接種する場合の介護保険上の取り扱いなど、要介護高齢者のワクチン接種を支援する際、必要と思われる具体的な情報をまとめました。