「自分や周囲への心無い対応」ケアマネの4人に1人が経験

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、介護医療の現場で働く人や、その家族に偏見の目が向けられるケースが出始めている。ケアマネジャーでも4人に1人は、自分が心無い対応をされたり、身の回りの関係者や家族がつらい体験をしたりしていることが、ケアマネジメント・オンラインの調査で分かった。調査では、利用者に訪問の連絡をしたケアマネが激しく拒否されたり、訪問したヘルパーが「ばい菌」扱いされたりしたとの声が寄せられた。さらに、ケアマネが風評被害を広げているとする声もあった。こうした状況の中、ケアマネの感染が確認された富山県の職能団体は、利用者の情報管理の徹底を改めて呼び掛けている。

ケアマネジメント・オンラインでは4月16日から23日にかけてアンケート調査を実施。197人から回答を得た。

「新型コロナウイルスの流行が始まってから、心無い言葉をぶつけられるなどの体験をしたことはありますか。あるいは、身の回りの介護医療関係者、ご家族がそのような体験をしたという話を聞いたことはありますか」の質問に対し、「自分自身が心無いことを言われたり、ひどい仕打ちを受けたりした」と答えた人は9%。「自分自身ではないが、身の回りの関係者や家族の中には、心無い言葉をぶつけられるなど、つらい体験をした人がいる」は16%となった。その一方、「そうした体験はしていないし、身の回りでも聞いていない」は75%と多数を占めた。=グラフ=



ケアマネからの風評被害を指摘する声も
自分や身の回りの人が心無い対応されたというケアマネからは、「『何しに来るのよ』と怒られた」(東京、40代女性)や「ヘルパーさんが訪問するや否や『ばい菌!』と指をさされた」(大阪、60代女性)など、訪問の際に心無い対応を受けたとする声が複数寄せられた。また「(受けた仕打ちは)とても言えるような内容ではありません。ケアマネからの風評被害もありました」(茨城、50代女性)との声も。

さらに「実家の母が心筋梗塞で急逝し、埼玉に葬儀で行った。戻った後、2週間自宅待機したが、ある事業所からは『自宅待機の後であっても来てほしくない』と言われた」(青森、50代女性)のように、感染者が多く確認されている地域に出向いた結果、その後の活動に支障が生じ始めた人もいた。

その一方、「利用者さんのご自宅には入らないようにして訪問をしています。『こんな中大変ね、気遣いしてくれてありがとう』と言われます」(千葉、50代女性)や「『お互いに頑張って乗り切りましょう』と、励ましあうことができています」(東京、50代女性)のように、いたわりや励ましの言葉を頂いているという声もあった。

■「倫理綱領に基づき、行動を」-感染者が出た富山県のケアマネ協会
こうした中、富山県介護支援専門員協会の高原啓生会長はホームページ上で、会員向けのメッセージを公開している。メッセージでは「SNS等の根拠のない情報も出回り、偏見や差別的発言が見受けられることも周知のとおりです。介護支援専門員倫理綱領に基づき、行動してください」と呼びかけ、ケアマネ自身が、利用者やその家族の感染の情報を漏らすことのないよう、改めて周知した。

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