デイ休業の対策、検討中の居宅CMは3割超―丸投げに苦慮も

新型コロナウイルスの影響でデイサービス事業所などが休業した場合に備え、代替サービスの確保などの対策を検討している居宅介護支援事業所のケアマネジャーは33%にとどまることが、ケアマネジメント・オンラインが行った緊急アンケート調査でわかった。調査結果からは、現場に丸投げとなっている状況に、ケアマネが苦慮している実態も明らかになった。

名古屋市は今月7日、市内にある126のデイサービス事業所に2週間の休業を要請。市によると、少なくとも58事業所が営業を取りやめ、サービスの調整などで、担当のケアマネも奔走した。

厚生労働省は、デイサービスショートステイの事業者に対して、送迎時の検温で利用者に37.5度以上の発熱がある場合は、サービスの利用を断るよう求めており、その後の対応は、担当する居宅介護支援事業所に委ねられる。休業要請と同様、現場のケアマネに丸投げとなっているのが実情だ。

ケアマネジメント・オンラインは23~26日にアンケート調査を行い、ケアマネ会員129人から回答を得た。所属している居宅介護支援事業所で、デイサービスなどの休業を見据えた対策を検討しているかどうか尋ねたところ、「検討していない」が67%を占め、「検討している」(33%)を大きく上回った=グラフ=。



■ヘルパーが拒否、自分が行くしかない

「検討している」と回答したケアマネからは、以下のような声が寄せられた。

居宅介護支援事業所に丸投げの状態なので、大変厳しい。訪問系サービスで突発的な対応をしてくれる所はほとんど皆無の状態です(福岡、40代男性)

・病院が母体なので、状況によっては短期入院等も検討に入っています(埼玉、30代男性)

・一人暮らしの方に対する支援の検討。食事支援、入浴介助など(岡山、60代女性)

・ヘルパー事業所の空き状況などを確認している(神奈川、40代男性)

・同居もしくは近隣に家族がいる場合は依頼している。独居の方はヘルパー対応になるが、人材が不足しているのが実情です(東京、50代女性)

・市内のヘルパーが少なく、他市町村への依頼を考えている(北海道、40代男性)

・デイに行かなくても自宅待機できる人とそうでない人をリストアップし、食事が困る人には配食の紹介をしている(埼玉、50代女性)

・配食の手配などを検討。身体でのヘルパー利用は検討しているが、対応できないと言われれば、自分が行くしかないと思う(群馬、30代男性)

・代替えのサービスなどについて、利用者や家族のほか、サービス事業所も含めて話し合っている(大阪、60代女性)

■具体的な対策が見えないのが現状

一方、「検討していない」と回答したケアマネのコメントからは、丸投げの対応に苦慮している実態が浮き彫りとなった。中には、地域のサービス不足を訴える声もあった。主なコメントは次の通り。

・まだ何をすべきかの判断がつかない(大阪、50代男性)

・近隣で発症した事例がないため、(管理者が)想像すらしていないと思います(山口、60代女性)

・過疎地でヘルパー事業所も少なく、どうすることもできない(鳥取、40代男性)

・具体的な対策が見えてこないのが現状です…(三重、40代女性)

・具体的な対策を提案しても、管理者が動こうとしない(東京、50代男性)

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