全国にある介護医療院の数が、昨年12月末時点で301施設に上り、初めて300施設を超えたことが、厚生労働省の集計でわかった。ベッド数(療養床数)は1万8931床だった。今回、新潟と宮崎で新設が確認されたため、これで未開設の都道府県は岩手と宮城のみとなった。
介護医療院は、介護療養病床の機能強化型に当たる「I型」と、転換老健に相当する「II型」の2区分で、「I型」は、重症者や身体合併症を持つ認知症高齢者の割合が半数以上など、より医療必要度の高い入所者への対応が求められる。
昨年12月末時点の介護医療院のベッド数は、前回(昨年9月末)から2870床増の1万8931床で、区分ごとの内訳は「I型」が1万3552床(2057床増)、「II型」が5379床(813床増)だった。都道府県別では、福岡(1772床)がトップで、以下は京都(1195床)、富山(1140床)、静岡(1025床)などと続いた。
一方、施設数は53施設増の301施設で、区分別では「I型」が201施設(35施設増)、「II型」が98施設(18施設増)、「I型」と「II型」の混合が2施設(増減なし)。都道府県別では、こちらも福岡(24施設)が最も多く、次いで富山(18施設)、北海道(17施設)などの順だった=グラフ=。
■9カ月で施設数が倍増、2万床迫る
介護医療院の施設数は、一昨年末で100施設を超え、ベッド数も、昨年3月末の段階で初めて1万床を突破。施設数は今回、同月末からほぼ倍増の301施設となり、ベッド数も2万床に迫る結果となった=グラフ=。