東京・西多摩地区の8市町村(あきる野市、青梅市、羽村市、福生市、瑞穂町、奥多摩町、日の出町、檜原村)の特別養護老人ホーム(特養)が集まって組織する西多摩特養ガイド運営事務局は17日、同地区の特養の情報を一括して調べることができるサイトを公開した。入所までに必要な期間やサービスの特徴などを、一覧することができるサイトで、東京23区をはじめ入所までに長い期間が必要な地域から利用者を受け入れることを目的としている。
2015年度の介護保険制度の改正により、特養への入所は原則要介護3以上の人に限定されたことから、全国の特養では入所待ちの人(待機者)が減る傾向にある。特に西多摩地区はもともと特養の数が多い上、地域内に介護療養病床など、特養に類似したサービスも多く、利用者の獲得がより難しいという実情がある。そのため、「現在では申し込みから3か月以内で入所できる施設がかなりある。空床があり、すぐに入所できる特養も出始めている」(同事務局)という。
ただし、東京都内の特養の待機者は、いまだに2万人を超えている、特に23区内など都心部の特養では、申し込んでから入所までに1年以上がかかる特養もある。
こうした状況を踏まえ、同事務局では、東京23区などで特養の入所待ちをしている人の呼び込みを目指し、「西多摩特養ガイド」を開設した。
西多摩特養ガイドのトップページ
同ガイドには、東京都西部の54カ所の特養が参加。各施設が入所までどのくらいの時間を必要とするかを簡単に調べることができる上、「看取り対応」や「家族宿泊」「外出支援」、各施設が得意とするサービスや施設の特徴なども詳しく見ることができる。