認知症の人と家族の会は、8月31日、塩崎厚生労働大臣あてに「認知症の人も家族も安心して暮らせるための要望書(2016年版)」を提出する。
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家族の会は、今年4月、2015年の改正について「撤回」を求める要望書を提出している。ところが財務省からは、一層の負担増や給付抑制案が示されており、家族の会は、「介護保険制度は重大な岐路に立たされている」と指摘する。
現在、社会保障審議会・介護保険部会では、次期改正に向けた検討が進められているが、家族の会は、負担増や給付抑制などについて断固反対の立場を示しており、協議を慎重に進めていくことを訴えたい考えだ。
要望書は、次の8つのテーマからなる。
・介護予防・日常生活支援総合事業に関する要望
・制度の抜本的改善のための要望
・地域支援体制に関する要望
・各サービスについての要望
・家族介護者支援に関する要望
・若年期認知症に関する要望
・まちづくり・環境整備等に関する要望
・2015年改定に対する緊急要望(2016年4月提出)
具体的には、「高額介護サービス費の上限引き上げは実施しないこと」「介護保険利用料の原則2割負担への引き上げは実施しないこと」「訪問介護について、要介護1、2 の人の生活援助原則自己負担の導入を行わないこと」「要介護2までの人の福祉用具の貸与、住宅改修の原則自己負担化は実施しないこと」などが盛り込まれている。
◎認知症の人と家族の会 要望書
http://alzheimer.or.jp/webfile/2016ansinnyoubousyo-kaisetutuki.pdf