日本歯科薬品は、国立長寿医療研究センターと共同で、要介護高齢者向けの口腔ケア用ジェル「お口を洗うジェル」を開発した。7月3日より、全国で販売を開始する。
口腔ケアには一般的に水が使われるが、うがいや吐き出すことがうまくできない要介護高齢者では、口腔ケアで使用した水を誤嚥してしまい、誤嚥性肺炎の発症リスクを高める恐れがある。
本商品は、誤嚥しにくいジェル状のケア用品で、水を使わずに口の中を清潔にすることが可能だ。
使い方は、ジェルを手の甲やブラシ等に適量とり、口腔内全体に塗布する。ジェルが乾燥した汚れを軟化させるため、汚れをからめとりながら、吸引器と吸引管等で汚れとジェルを吸い出す。本人が吐き出せる場合は吐き出してもよい。
その後、口腔内全体をブラシ等で清拭した後に、再度ジェルを粘膜に薄く塗布し、保湿と粘膜ケアを行う。
ジェルは、口腔内に塗り広げやすく、たれにくい性質で、味もさわやかなミント味。
内容量は80gで、希望小売価格は1,620円(税込)だ。全国の医療機関で購入することができる。
◎日本歯科薬品
http://www.nishika.co.jp/