資生堂が独自開発した「化粧サービス」(化粧療法プログラム)が、高齢者の健康評価の向上に大きく影響することがわかった。
同社は、2014年7月~12月の6ヵ月間、在宅や介護福祉施設入所する高齢者、回復期リハビリテーション病院入院の高齢者、急性期病院の外来通院高齢者の計404名を対象に「化粧サービス」(化粧療法プログラム)を実施。
同プログラムへの参加と日々のスキンケアを実践し、自身の健康感について4段階評価を行って、実践前後で比較した。
すると、実践後は健康と感じる参加者が増加し、不健康に感じる参加者は減少したという。
なかでも健康感の評価で1段階以上改善した参加者は全体の22.2%おり、統計学的にみても明らかに健康度が改善していた。また、気分が落ち込むなどの抑うつ傾向の改善効果もみられたという。
資生堂の「化粧サービス」(化粧療法プログラム)は、経済産業省が健康寿命延伸産業の基盤整備を目的として推進する「平成26年度健康寿命延伸産業創出推進事業」に採択されている。
本調査は、その一環である「美容的ヘルスケアサービス提供による介護費用削減効果の検証」として行われた。
◎資生堂グループ
http://www.shiseidogroup.jp/