佐世保市のグループホーム、ケアマネ欠員による不正受給で指定取り消し

佐世保市は、6月6日、同市白木町の介護サービス事業所「グループホーム ふきのとう」に対して、不正請求があったとして7月31日付で指定を取り消すと発表した。

同長寿社会課によると、同事業所は昨年5月から約8カ月間、介護支援専門員の勤務実態がなかったにもかかわらず、不正な介護報酬を受給した上、介護支援専門員が勤務していたかのように虚偽の業務日誌を作成していた。しかも、日誌の追記については法令遵守責任者と管理者が従業員に指示するという組織的な隠蔽工作が認められた。

同課は、入居者18名が取消し年月日までに他の事業所に引き継がれ、必要なサービスが確保できるように指導していく。不正受給額はまだ調査中だが、現段階では1 千万円に上る見込み。

【事業所概要】
■開設者名:有限会社 カインド 
■法人所在地:長崎県佐世保市白木町22
■処分事業所名:グループ ふきのとう
■処分事業所所在地:同上
■サービス種別:
指定認知症対応型共同生活介護
指定介護予防認知症対応型共同生活介護
■指定年月日:2004年9月1日
■定員18名
■取消年月日:2012年7月31日(3ヶ月間)

■処分の理由:
1) 人員基準違反
2011年5月から8ヵ月間、基準人員を配していなかった。
2) 不正請求
人員基準欠如により、介護給付費を減額請求しなければならないところ、減額せずに介護給付費を請求し、受給していた。
3) 虚偽の書類作成及び虚偽の報告書
実地指導後、日誌などに追記を行った事実が認められ虚偽の書類作成に当たる。また、監査の後、介護支援専門員の勤務について、勤務実態がないにもかかわらず、勤務していたと虚偽の発言があった。さらに、日誌の追記については法令遵守責任者と管理者が従業員に指示しており、組織的な隠蔽工作が認められた。

■取材協力:佐世保市保健福祉部長寿社会課

◎佐世保市

■関連記事
認知症病棟をもつ総合病院が不正請求で指定取り消しに――茨城
・人員基準違反などで約400万円の不正請求、指定停止へ――大分県

介護食の基礎知識

介護のキホン

介護シーン別に基礎を知る

みんなが注目する基礎知識

要介護度とは?

要介護度とは?

介護度は7段階に分かれていて、要支援1・2、要介...

介護度別ケアプラン事例

介護度別ケアプラン事例

<要支援1>支給限度額49,700円、自己負担額...

デイサービス(通所介護)の選び方

デイサービス(通所介護)の選び方

デイサービスは曜日によって利用者が異なり、雰囲気...

家族で話し合おう

家族で話し合おう

家族で話し合おう...

介護用語を調べる

頭文字から探す

 
 
     
 
         
A B C D E F G H I J K
L M N O P Q R S T U V
W X Y Z              

キーワードから探す

このページのトップへ