メタボの自覚はあっても、特定検診の受診率は停滞気味−民間調査

小林製薬株式会社は、このほどメタボリックシンドローム対策などを目的とした「生活習慣病に関する意識・実態調査」の結果を発表した。「メタボ」対策製品の開発に努めてきた同社では、生活者の意識と実態を把握するため、2005年より同調査を実施している。

第6回の今回は、2005年から2011年までの意識・実態の変化も分析した。それによると、ここ数年のメタボに対する認知向上に伴い、該当者の自覚率が9割を突破、該当者の約半数が自ら対処するなど「セルフケア意識」が定着していることがわかった。一方で、メタボを認知させるきっかけとなった「特定健康診査・特定保健指導」の受診が進んでいないことや、該当基準ではない人が「メタボ」と思い込むなど、生活習慣病対策としては必ずしも深まっていないことが明らかになった。30代以上は生活習慣病対策待ったなし、実際調査の結果を健康管理を見直す契機としたい。

【調査の概要】
2011年9月10〜11日に、全国の20代以上の男女125人を対象にインターネット調査。有効回収数は1000件。

主なトピックスは以下の通り。

■中年男性の3割がメタボ該当者or予備軍
メタボに該当する人の割合は、男性全体の14.9%、40〜50 代男性の18.6%で、調査を開始した2005 年と同様の水準だった。また、メタボ該当者及びその予備軍も、男性全体の26.0%、40〜50 代男性の32.6%で、中高年男性の3 人に1 人がメタボのリスクを抱えていることが分かった。

■9割がメタボを自覚
自分自身のメタボリックシンドロームの可能性について尋ねたところ、メタボ該当者の91.6%(女性は88.9%)がメタボであることを自覚していた。調査開始時の自覚率は69.4%だったので、着実にメタボの認知と自覚が高まっていることが確認された。また、該当者+予備軍で見ると、男性の84.3%、女性の75.0%が自覚していた。

■メタボではないのにメタボと思っている人は倍以上
実際にメタボに該当する人の割合は、全体の9.2%、男性の14.9%、女性の3.5%程度だが、自分をメタボだと思っている人は男性で2倍以上、女性では3倍以上だった。このことから、「メタボ」は太っていることの総称として認知され、該当基準などは正しく認知されていないことが伺える。

■メタボ該当者の45.3%が自ら対処
メタボ対策ついて質問したところ、該当者の45.3%は対処を行っていると回答。全体でも20.2%が対処を行っていると回答しており、メタボに該当しない人も予防を兼ねて早めに運動や食事などでセルフケアを実践している様子が伺える。

■特定検診の受診率は伸び悩み、導入から3年も30.1%に止まる
メタボの認知を高めるきっかけになった「特定健康診査/特定保健指導」。そこで、この制度の認知状況を調べたところ、全体の65.1%が認知していたが、「特定健康診査/特定保健指導」が導入された2008年の80.2%を下回った。また、受診状況は30.1%で、受診があまり進んでいないことが明らかになった。

◎小林製薬株式会社

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