もっと宅老所を!――宅老所・地域ケアサミットレポート

第6回「市民発!介護なんでも文化祭」が10月17日、上智社会福祉専門学校(上智大学四ッ谷キャンパス内)で開かれた。

今年の特色は、小規模多機能型居宅介護や宅老所といった、特養有料老人ホーム等の施設に比べてあまり一般に知られていない資源が、市民向けに紹介されたこと。介護保険制度の規制に縛られず在宅家族支援を行う、様々なコンセプトの宅老所が、メイン会場の体育館に集った。

2008年の「介護なんでも文化祭」で発足した「宅老所を全国に広める会」のブースには、「宅老所ってなんですか?」「役割はショートステイと同じ?」「小規模多機能とどう違うの?」といった質問が終日絶えることなく、また介護のみならず地域支援活動の分野から開設相談に現れる来場者も多かった。

さらにイベントの一環で、「日本の文化に根ざした介護のあり方を考える」と題した宅老所・地域ケアサミットが2時間にわたり開催された。パネラーは、宅老所を全国に広める会の大竹容子氏、小規模多機能・風の丘を運営する川上道子氏、ケアステーションぽかぽかの白石けい子氏、認知症家族会を主宰する竹内弘道氏。

在宅家族のレスパイトのために民家改修型の宅老所・ほっとハウス温々(品川区)を経営してきた大竹氏は「介護で困った人を誰でも緊急に受け入れる」宅老所の意義を重視し、定員等で規制の多い小規模多機能への転向は敢えて見送ってきた。また宅老所を全国に広める会の立場からは、宅老所を一律に有料老人ホーム扱いとする誘導施策に対して、反対する提言を2008年に出し、「今後も、宅老所のもつ柔軟な支援機能を型にはめないで」と述べた。

風の丘(神奈川県伊勢原市)は、住民の共同出資から始まった介護事業。集合住宅900戸のうち3分の1が独居、3分の1が高齢者という中から孤独死が散見され始め、町で安心して住み続けるために必要なサービスを勉強会で検討した結果、小規模多機能型居宅介護有料老人ホームの併設に至った。「有料老人ホーム化ありきでなく、これは住民の合意で決めたこと」と、川上氏は自治プロセスの重要性を説明した。

認可外託児室に介護保険デイサービスを付設したケアステーションぽかぽか(練馬区)は、幼老共生型。「行政の監督はしょせん制度内だけ。建設運営に多大なコストがかかる大規模施設を頼まず、制度の外で、市民発で新しい形態を試みれば良いんですよ」と白石氏は自由な発言を行った。区議会議員を務める立場からは「議員は市民に使われるために居るのだから、現場の実状を見て課題を知ってもらいましょう」と促した。

サミットの呼びかけ人となった認知症家族会たけのこ(目黒区)の竹内弘道氏は、自身も97歳の母親を在宅介護中。最後に、「わが家もそうだが、他の介護卒業生の中でも、自宅を宅老所や小規模多機能に改修して地域に役立てたいというニーズは高い。そういう志も反映できる、より柔軟な制度であってほしい」と、当事者の立場から締めくくった。

介護者サポートネットワークセンター・アラジン

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