インフルエンザの流行が過去最悪のレベルで拡大している。1日の厚生労働省の発表によると、1月21日から27日の間に報告された患者数は、1医療機関当たり57.09人。昨年のピーク時(54.33人)を上回り、1999年の集計開始以来最多となった。この一週間の推計患者数は200万人を超えた。
■インフルの入院、66%は高齢者
厚労省によると、1月21日から27日の間に医療機関を受診した患者の推計数は約222万6千人で、前週から10万人近く増加した。推計患者のうち、60歳以上の人は約33万3千人だった。また、入院した患者は3205人。そのうち60歳以上の人は66%にあたる2119人だった。
すべての都道府県で「警報」レベル(注)の流行となった。特に感染拡大が著しいのは埼玉で、一医療機関当たりの患者数は84.09人となっている。次いで多かったのは新潟(77.70人)で、以下は千葉(73.00人)、宮城(69.81人)などの順。特に東日本での流行拡大が目立っている。
厚労省は、インフルエンザの流行を踏まえ、「高齢者介護施設における感染対策マニュアル」や「平成30年度今冬のインフルエンザ総合対策について」、基礎知識などを分かりやすく示した「平成30年度インフルエンザQ&A」を、改めて介護保険最新情報として周知している。
注:1医療機関当たり患者数が30人を超えた場合