介護やヘルスケアなどの総合展示会「東京ケアウィーク2019」が6日、東京国際展示場(東京都江東区)で開幕した。今回は関連企業約550社が出展し、主催する介護関連会社の「ブティックス」(同品川区)では、8日までの開催期間中に約2万人の来場を見込んでいる。
今回で2回目となる「東京ケアウィーク」
「東京ケアウィーク」は、「CareTEX」「次世代介護テクノロジー展」「健康長寿産業展」「超高齢社会のまちづくり展」の4つの展示会の総称で、開催は昨年3月に続いて2回目となる。今回は、約80のセミナーの開催も予定されており、ケアマネジャーを対象としたものも開かれる。
6日のケアマネ向けセミナーでは、東京都介護支援専門員研究協議会の小島操理事長が、「生活を支える福祉用具の活用」をテーマに講演した。
福祉用具をテーマに講演した小島理事長
小島理事長は、同協議会が2017年に行った自立支援に関する宣言に触れ、「自立支援とは、何かができる、できないではなく、自分の人生を最後まで主体的に生きることができるための支援だ」と指摘。その上で、暮らしの中で本人の意思でできることを増やし、利用者の尊厳を守るだけでなく、介護する家族の気持ちにもゆとりを与える福祉用具の重要性を強調した。
また、「他のサービスは入れないけれど、福祉用具ならばいい」と言った利用者や、介護に疲れた娘が母親を施設へ送り出した後、部屋に残された介護ベッドの存在感など、自身が担当した利用者と福祉用具との思い出を振り返りながら、「介護の終わる時、始まる時に、福祉用具はいつも関わっている」などと話した。