厚生労働省は、身体障がい者や精神障がい者の「障害者手帳」(手帳)に、持ち運びに便利な「カード型」を導入する方針を示した。早ければ来年度にも導入される見通し。
身体障がい者や精神障がい者の手帳はいずれも紙製で、情報を書き加えていく仕様となっている。ただし、持ち運びが不便であることなどから、「カード型」の導入を求める声が上がっていた。そのため、厚労省ではその導入を検討。昨年、社会保障審議会の障害者部会に提案し、了承された。
今月18日の全国厚生労働関係部局長会議では、「カード型」の身体障がい者の手帳や精神障がい者の手帳のイメージ図=写真=が示された。
■紙かカードか、判断は自治体に
「カード型」はプラスチック製で運転免許証などと同じ大きさを想定している。ただし紙製の手帳は、冊子となっているため記載内容が外から見えにくいなどのメリットがあることから、「カード型」で発行するかどうかや、導入の時期については、自治体の判断に委ねられる。なお、知的障害者の「療育手帳」については、既に「カード型」が導入されており、一部の自治体で発行されている。