脳の衰えを実感する人が増えるのは40代。50代になると、その衰えに不安を抱く人がぐんと増える―。そんな調査結果を商品マーケティングなどを手掛けるネイチャーラボ(東京都渋谷区)がまとめた。
ネイチャーラボは、今年8月25~26日、全国の20~60代の男女を対象にインターネットで調査を実施。600人から有効回答を得た。
脳の衰えを感じたことがあるかの質問に対し、20代で「ある」と回答した人は62.5%、30代では60.8%だったが、40代になると75.8%に上昇。50代では80.0%に達した。また、脳の衰えを不安に感じたことはあるかとの問いでは、20代から40代で「ある」と答えた人は50%台だったが、50代になると65%になった。
調査では「人の名前がなかなか出てこなかった経験があるか」についても尋ねた。その結果、40歳未満では67.1%が「ある」(「よくある」と「たまにある」の合計)と答えたのに対し、40歳以上で「ある」と答えた人は83.6%に達した。
そのほか調査では、30代から50代では、女性は男性よりも衰えを自覚しやすい傾向にあることも示された。
■脳の健康管理、「取り組み必要」が6割
脳の健康管理のための取り組みが必要と思うかの問いに対しては、60.1%が必要あると回答した。さらに、健康管理のために、何か取り組む必要があると考えている人に対し、実際の取り組みを尋ねたところ、「運動」や「食事」や「睡眠」について工夫をしているという人が35%前後いた。ただし、取り組みが必要と考えながら、実際には何もしていないという人も3割近くいた。