介護の仕事のマイナスイメージを払しょくし、将来の従事者の確保につなげようと、千葉県は、県内の介護事業所で働く20-30代の職員19人を「介護の未来案内人」に任命し、PR活動などを行ってもらう新たな事業を始めた。期間は来年3月末までで、学校への派遣やSNSでの情報発信などを通して、介護の仕事の魅力を知ってもらうことが狙い。
案内人に選ばれたのは、県内に12カ所ある「福祉人材確保・定着地域推進協議会」から推薦のあった男性12人、女性7人の計19人で、今月3日に森田健作知事から委嘱状を交付された。
県では、高校や専門学校、大学などに派遣し、今後の進路を考えている学生に、介護の仕事を選んだ理由やエピソードを伝えてもらうほか、県が開設する「ツイッター」のアカウントを通して、案内人が働く介護現場の雰囲気などを発信してもらうことを想定している。19人には、活動ごとに交通費などの謝礼金が支払われる。
県の担当者は、「介護の仕事には、『大変』というイメージばかりが付きまとう。案内人の活動を通して、介護の仕事のやりがいを伝えてほしい」としている。