東京都豊島区はこの8月から、介護保険と保険外サービスを組み合わせる「混合介護」のモデル事業を開始する。28日にはモデル事業に参加する事業者と豊島区が事業を行う上での協定を締結した。モデル事業には訪問介護を手掛ける9つの事業者や団体が参加。訪問介護に加え、家事代行や見守りなど多様なサービスを提供する。
「混合介護」には、保険内と保険外のサービス時間などを明確に区分して提供する手法と、保険内と保険外のサービスを同じ時間に一体的に提供する手法があるが、豊島区のモデル事業では、保険内外のサービスを明確に区分して提供する手法を採用している。
今回、モデル事業に参加するのは、9つの事業者や団体。そのほか保険外サービスに必要な機器類を提供したりメンテナンスしたりするため、2事業者が共同参加する。提供される保険外サービスとしては「ペットの世話」や「電球・蛍光灯の付け替え」「庭掃除や客間の片づけ」「散歩」「自治体への手続き代行」「生前整理」「Webカメラを活用した利用者の状況把握と必要に応じた訪問介護員の訪問」など、37種類が用意されている。
モデル事業のうち保険外サービスは、ニーズに柔軟に対応するため、各事業者が提供できるメニューと時間当たりの料金を提示し、利用者に選んでもらう方式で提供する。