東京都福祉保険局は、このほど、平成21年度東京都福祉保健基礎調査「都民の健康と医療に関する実態と意識」の結果を公表した。
1日の食事の栄養バランスについてたずねた設問では、主食(ご飯、パン、麺類など)、主菜(肉、魚、卵、豆腐などの豆製品を使ったおかず)、副菜(野菜を使ったおかず)を、「3食ともそろえている」人は、全体の19.7%のみ。最も多いのは「一日2食はそろえている」で39.5%、「一日1食はそろえている」が27.2%だった。
この結果を悩みやストレスの有無別に見ると、悩みやストレスが「ほとんどない」人では、「3食とも栄養バランスをそろえている」人が33.0%で最も多い一方で、悩みやストレスが「よくある」、あるいは「たまにある」と回答した人では、「3食とも栄養バランスをそろえている」は14.0%、17.5%といずれも低かった(図参照)。
図 1日の食事の栄養バランス−悩みやストレスの有無別
また、「朝食は必ず食べる」人は、全体の67.6%。
悩みやストレスの有無別に見ると、悩みやストレスが「ほとんどない」「あまりない」人では、「朝食は必ず食べる」人の割合が80.2%、73.3%と非常に高く、悩みやストレスが「よくある」「たまにある」人では、同割合は58.6%、67.5%と比較的低かった。
このほか、「こころのゆとり」について聞いた設問を見ると、ゆとりを「あまり持つことができない」「まったく持つことができない」と回答した合計の割合が最も高いのは、男女ともに40代だった。
調査の概要は下記のとおり。
「都民の健康と医療に関する実態と意識」
http://www.metro.tokyo.jp/INET/CHOUSA/2010/10/60kac100.htm
●調査基準日
2009年10月14日(調査期間2009年10月14日〜11月13日)
●調査対象者
住民基本台帳から無作為に抽出した6,000世帯と調査基準日現在満20歳以上の世帯員
●回答集計結果
3,952世帯(9,353人)のうち、回答を得られた満20歳以上の世帯員7,259人
◎東京都