デイで混合介護の範囲拡大、「一体提供」は不可―厚労省

介護保険が適用されるサービス(保険内サービス)と、適用されないサービス(保険外サービス)を組み合わせる混合介護。現在、厚生労働省は、その提供に関するルールの明確化に取り組んでいる。13日の政府の未来投資会議・構造改革徹底推進会合では、明確化されるルールの概要が示された。概要ではデイサービスで提供が可能な保険外サービスとして、「買い物代行」や「移動販売」などを追加する方針が盛り込まれている。一方、保険内サービスと保険外サービスを同時一体的に提供する手法は認めない方針も明示された。

現行の介護保険制度では、保険内サービスと保険外サービスを明確に区分することなどを条件に、混合介護の提供が認められている。ただし、運用に関する具体的なルールについては、明確なものはなかった。その結果、事業者に対する助言・指導が自治体によって異なり、保険外サービスの提供の障壁となっているとの指摘が上がっていた。

こうした状況を踏まえ、昨年6月に閣議決定された「規制会改革実施計画」では、混合介護を運用する上でのルールなどについて、今年度の上期中に、一覧性や明確性を持たせた通知を発出する必要性を指摘。厚労省も訪問介護デイサービスについて、混合介護に関するルールを明確化するための検討を行ってきた。

■デイ、物販や買い物代行なども可能に
今回、厚労省が未来投資会議に示したルールの概要では、以下のサービスについては、一定のルールを遵守する場合、デイサービスで提供が可能とした。

・理容や美容に加え、巡回健診、予防接種。ただし、事業所内での訪問診療は実施できない。
・利用者の希望で事業所から外出する際、個別に行う同行支援
・物販、移動販売、レンタルサービス
・買い物などの代行サービス

また、遵守すべきルールとしては、▽保険内サービスと保険外サービスを明確に区分し、文書として記録▽デイサービスの利用料とは別に費用を請求する▽デイサービスの提供時間には保険外サービスの時間を含めない▽保険外サービスを提供する事業者からの利益収受を禁止する▽消費者からの苦情・相談窓口を設置する―などを挙げた。

■訪問介護、「保険外サービスの情報をケアプランに記載を」
訪問介護についても、デイサービスと同様のルールを守った上で、保険外サービスの提供を認めるとした。また、ケアマネジャーに対しては、保険外サービスの情報をケアプランに記載することを求めている。

一方、例えば利用者の食事と同居家族の食事を同時に調理するなど、保険内サービスと保険外サービスを同時一体的に提供することは不可とした。

今後、厚労省ではさらに検討を重ね、今年夏をめどに、より詳細な対応を盛り込んだルールを通知する方針だ。

未来投資会議構造改革徹底推進会合

介護食の基礎知識

介護のキホン

介護シーン別に基礎を知る

みんなが注目する基礎知識

要介護度とは?

要介護度とは?

介護度は7段階に分かれていて、要支援1・2、要介...

介護度別ケアプラン事例

介護度別ケアプラン事例

<要支援1>支給限度額49,700円、自己負担額...

デイサービス(通所介護)の選び方

デイサービス(通所介護)の選び方

デイサービスは曜日によって利用者が異なり、雰囲気...

家族で話し合おう

家族で話し合おう

家族で話し合おう...

介護用語を調べる

頭文字から探す

 
 
     
 
         
A B C D E F G H I J K
L M N O P Q R S T U V
W X Y Z              

キーワードから探す

このページのトップへ