気を付けたい冬にかかりやすい病気など(人と猫)

みなさんこんにちは。来年は戌年ですが、来年18歳を迎える愛猫と暮らす猫派の相談員のYです。
今年も残すところあとわずかとなってきました。
今回は今の時期にかかりやすい病気などについてまとめてみました。

===ヒト編===

■風邪
「急性上気道炎」と言うのが正式な名称です。
一般的には、[くしゃみ][鼻水][鼻づまり][咳][痰][発熱]などの症状が現れます。原因の大半はウイルス感染によるものです。

■急性気管支炎
急性気管支炎の大半は、アデノウイルスやライノウイルスなどの風邪を引き起こすウイルスや、インフルエンザウイルス、マイコプラズマ菌などが原因で発症をします。
症状としては[咳][痰][発熱]などを呈しますが、気管支炎そのものは重症化することが少ないといわれています。[気管支炎]とは、末梢の気管支などに炎症が起きている状態です。急性気管支炎ではインフルエンザウイルスやマイコプラズマ菌が原因とも言われています。

インフルエンザ
インフルエンザとは、インフルエンザウイルスに感染することで発症します。
全年齢層に、飛沫感染で拡大していき、全身症状が強く現れるのが特徴です。よく、「予防接種を受けておいたからかからない」と言う方もいらっしゃいますが、予防接種はあくまでかかった場合に症状を重篤化させない様にするものです。
特に次のような人は注意が必要と言われています。

・入院を必要とするような重症な人
・65歳以上の人、5歳未満、特に2歳未満の小児
・妊婦
・気管支喘息、糖尿病、慢性の心臓病など持病がある人、HIVなどによって免疫力が落ちている人

主な症状としては、[38℃以上の高熱][咳や痰][悪寒や倦怠感][頭痛や筋肉痛][下痢や腹痛][食欲不振]などです。健康な大人であれば1週間前後で回復しますが、気管支炎や肺炎などを併発したり、重症化すると[脳炎]や[心不全]を引き起こすこともあります。
尚、一般的にかかった場合に内服する「タミフル」ですが、日本と世界では処方の事情が違うようです。世界では上記に上げたような方以外は「タミフル」の処方は行っていないとのこと。つまりは自力で治せる病気でもあるという事です。

■マイコプラズマ感染症(肺炎)
マイコプラズマ肺炎は、マイコプラズマ菌という微生物が原因で発症します。
咳や唾など飛沫を介して感染する呼吸器系の感染症です。子どもの感染症と思われがちですが、二次感染によって大人も罹ってしまうことが多々あります。免疫力の高い大人が罹る「肺炎」を起こしやすいといわれています。主な症状としては、[咳][発熱][鼻水][痰][倦怠感]などと言われております。
発熱が治まっても、咳はしつこく続くことが多く、適切な治療を施さなければ重症化し、[脳炎][肝炎][心筋炎][ギラン・バレー症候群]などの合併症を引き起こす危険性があります。
風邪かも?!と片付けず症状のある場合は早めの受診をお勧めします。

ノロウイルス感染性胃腸炎(食中毒
冬季に起こる食中毒の約90%はノロウイルスが原因だといわれています。ノロウイルスは感染力が非常に強く、二次感染能力も高いウイルスで、経口感染によって感染を拡大していきます。
主な症状としては、[嘔吐][嘔気][下痢][発熱][悪寒][腹痛]などがあります。特に嘔吐や下痢の症状が非常に強く現れます。
また、嘔吐や下痢が続いているので水分は控えようというのは脱水の原因にもなりますので適度な水分補給が望まれます。

■脳出血
脳血管疾患の中でも、血圧の上がりやすい冬場に多くみられるのが脳出血です。
暖かい場所から突然寒い場所に移動すると、血圧が急上昇して発症しやすいといわれています。症状としては、[激しい頭痛][嘔吐][回転性のめまい][歩行障害][意識障害][片まひ]など、出血を起こす部位によって症状は様々です。

心筋梗塞
脳出血と同様、温かい場所から突然寒い場所に移動するなど、温度差が生じると、血圧が大きく変動し、心臓や血管に負担をかけ、「心筋梗塞」を引き起こしてしまいます。
急性の心筋梗塞は、[前胸部のあたりに強い痛み]や[締め付けられたような感覚][圧迫感]などの症状が30分以上続きます。[嘔気][嘔吐][冷や汗][呼吸困難]などの症状が伴うこともあります。

☆よく言われていますが、対策としては手洗いうがいを徹底し、極力家の中では寒暖差に注意するのが一番です。また、体調に異常を感じた際は早めの医療機関の受診をお勧めします。

===ネコ編===

■尿石症・膀胱炎
猫の祖先は暑い砂漠に住んでいたと言われています。
寒い冬は猫にとって苦手な季節です。猫はこたつで丸くなる♪運動量が減るとあまり水を飲まなくなるので、濃いオシッコをするようになり結果、結石が出来やすくなります。
症状としては、[頻繁にトイレに行くがオシッコをしない][トイレでか細く鳴く][オシッコが赤い]などがあります。猫のトイレの周りを暖かくしてあげたり、水をたくさん飲んでもらうような工夫が必要になってきます。

■猫カゼ
ウイルス性鼻気管炎やカリシウイルス感染症のことを一般的に「猫カゼ」と呼んだりします。
どちらの感染症も一般的には、ウイルスに感染した猫と直接触れ合ったり、感染した猫のくしゃみなどを通じて感染します。
症状としては、猫ウイルス性鼻気管炎の場合「結膜炎」による目ヤニやくしゃみ、カリシウイルス感染症に感染すると「口内炎」「舌炎」が見られます。こちらも飼い主からの二次感染を防ぐためにも「猫カゼ」にかかった猫と接触したら手洗いや着替えたりの工夫も必要です。

■火傷
冬場になると暖房器具を使いますが、器具によっては危険な事もあります。
暖房器具の近くでジッとして低温火傷をしてしまったりくっつきすぎて火傷してしまう事もあります。電気カーペットなどの場合は猫が長時間寝ていても低温火傷しない様に設定温度を下げる工夫も必要です。

■感電
猫は珍しい物を見ると、じゃれたりかじったりしてしまいます。暖房器具の電気コードも例外ではありません。
特に、こたつのコードは布が巻いてあるのが気になるのか、かじってしまい感電する事故が多いようです。ホームセンターに行くと対策品も多数ありますので少しでも事故を予防できるようにしておきたいものです。

ヒトもネコも健康に留意し年末年始を元気に過ごしていきましょう!

M ・Y
介護相談員、主任ケアマネジャー、福祉用具専門相談員。 皆様のブレイクタイムにちょっとした話題の提供ができればと思っています。
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