消費者庁は25日、厚生労働省の人口動態統計をもとに、家庭の風呂で溺死した人数を公表した。調査の結果によると2004~15年の約12年間で約4万8400人にのぼることが明らかに。うち、65歳以上が全体の約9割を占めた。
04年には2870人だったが、12年は5097人に増加。その後はやや減少傾向となったものの、15年は4804人で04年の約1.7倍増となった。
同庁は冬場に家庭での溺死事故が多く、急激な温度の変化などで意識障害を起こしたり、失神したりする恐れがあるとして「入浴前に浴室や脱衣所を暖めておくのが防止に有効」と促している。
また、入浴する際の注意事項以下の6点を紹介している。
(1)入浴前に脱衣所や浴室を暖めましょう。
(2)湯温は41度以下、湯に漬かる時間は10分までを目安にしましょう。
(3)浴槽から急に立ち上がらないようにしましょう。
(4)アルコールが抜けるまで、また、食後すぐの入浴は控えましょう。
(5)精神安定剤、睡眠薬などの服用後入浴は危険ですので注意しましょう。
(6)入浴する前に同居者に一声掛け、同居者は、いつもより入浴時間が長いときには入浴者に声掛けをしましょう。
◎消費者庁 冬季に多発する高齢者の入浴中の事故に御注意ください!
http://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/release/pdf/170125kouhyou_1.pdf