静岡県は、介護サービス事業所における「身体拘束」に関するアンケート結果を公表した。2016年8月に県内の1,162事業所において身体拘束廃止に向けた取り組みについて調査を実施。また、その利用者家族2,061人からも回答を得た。
本調査によると事業所の利用者のうち、身体拘束が実施されている人数は、744人、利用者数に対する被拘束者数の割合(拘束率)は2.1%であり、2002年の調査開始以降、被拘束者数・拘束率ともに減少が続いていることがわかった。
利用者家族の回答によると、身体拘束原則禁止に対する認識度は92.4%となり、前調査と比較すると5.5ポイント増加した結果となった。また、「身体拘束をやむを得ない」「仕方ない」とする考えもみられた。
県では今後、身体拘束廃止フォーラムなどを通じて、身体拘束廃止に向けた理解を深めるための周知・啓発に取り組んでいく。
◎静岡県 「身体拘束に関するアンケート調査結果について」
http://www2.pref.shizuoka.jp/all/kisha16.nsf/c3db48f94231df2e4925714700049a4e/688f3d3abc1756484925808000482c47?OpenDocument