
私たちの医療はすべての人が「保険」を利用することできます。
私に教えてくれた学校の先生は、この制度だけは守り続ける必要があるといつも話していました。
彼女は戦後の厳しい日本の状況を見てきた世代です。
一方、私の知人のお母様。元看護師で同じ世代の彼女。「以前の医療には栄養が明確に位置づけられていたの。ビタミンがお薬として処方されていたのよ。私は保険でビタミンが処方されなくなったことで、医療を離れることに決めたの。」・・・と。
どこまで、支援するのか、されるのか?
健康や介護の側面からたくさんの人と関わり、国の仕組みを見ていると、国が意図したことと反対のことが起こっていることにしばしば気が付きます。
医学が進歩する一方で、医療費が財政を圧迫するため入院期間が短くなりました。
ところが、体の様子が改善していないのでまだ家に戻るのは大変!
そんな方に「リハビリの専門の病院に移動しましょう。」「在宅に帰る準備を手厚くできる病院に移動しましょう。」「施設でもう少しリハビリしてから帰りましょう。」
入院期間は本当に短くなっているのでしょうか?
転院、転院で高齢者にとっては病状だけでなく、環境の変化も負荷になることを考えると、状況は改善しているのか疑問です。
その方の希望ではなくて、その方の体の状態に合わせて移動できる場所が決められる。
「選択」ってなんだろう・・・そんな風に感じるのは私だけでしょうか?
医療介護の現場の質の向上が言われるけれど、医療・介護が選ぶ側というスタンスが変わらないと難しいのでしょうか??




