
在宅医療という言葉が聞かれるようになって久しいです。
往診してくださる先生が増えてきたこと、訪問や看護、リハビリといった取り巻く職種の充実も進んできました。
私には、以前から医療を自宅に持ち込みたくないという個人的な思いがあります。
それは、ご病気の方がかかわりにくい特別な存在になってしまって、大切なご家族との間に距離ができていると感じることがあるからです。
医療が仰々しいものでなくなればいいと常々思っています。
「専門家」という人にしかわからないような仕組みではなく、簡易で安全に医療が進歩したら、病気を持ってらっしゃる方の在宅生活がもっと快適になると思っています。
先日、「在宅透析」をしたいというご相談を頂きました。
医療の現場にいるものの、お恥ずかしながら在宅で血液透析ができるとは知りませんでした。
調べてみると、その簡易さ、負担の少なさなど魅力がいっぱいです。
その一方で、通院の透析のイメージから患者様、ご家族様から「自分でできるだろうか?」という心配もあるようです。
在宅透析にかかわらず、「自分でできる。」「危険じゃない。」
このような気持ちになれることがまずは大事です。
そのように思えるように情報提供してくれ、気持ちを支えてくれる医療・福祉のサービスがあります。
自分の健康は自分で守る。病気を予防し、今より悪くしない。
これらの気持ちは、「生きたい」「やりたいことがある」という思いに支えられます。
医療や福祉のサービスと力を合わせることでご家族様の介護負担や気持ちを軽くすることができます。
抱え込まずに介護を楽しみましょう。




