
退院後の生活についてご相談をいただくことが増えています。
どのような生活を望まれるのかということが一番大切な視点ですが、
お体の回復状況や、ご家族の介護体制に合わせるということが現実的だったりします。
「入院前は一人暮らしだったけれど、退院後は難しいと思う。」
このようなお話をいただくことが増えてきました。
医療保険制度の改正で、入院期間が短くなってきていることやそれに伴って
転院したり施設を探したりして、リハビリする必要が出てきていることも一つの要因でしょう。
一方で最近の在宅サービスも進化しています。
介護度に応じて、手厚くすることや、地域独自で行っているサービスも組み合わせによって助けになります。
車いすでの生活だけれど、自分でこぐことができる。
ご夫婦でお住まいになることで何とか支えあえる。
(見守りができる、困ったときに連絡できる。)
認知症があるけれど、徘徊などは見られない。
このような状況であれば、在宅生活を行える可能性があります。
また、治療に関する知識と合わせて、その治療を受けた後どのような生活になるのかを
合わせてお考えになることをお勧めいたします。
寝たきりになるのかならないのか?
コミュニケーションをとることができるのかできないのか?
医療の進歩に伴い、ご自身がご自身の人生とその最後を決めにくい時代になってきました。
「この治療をしないと命が危ない!
このようなことを言われて不安にならない人はいませんし、
パニックにならない人も珍しいでしょう。
日ごろからお考えいただくことで、混乱の中でも決断する勇気につなげることができます。
大切な人だからこそ、最期をどのような姿で送るか。
できる限りのことをしたい!その結果はどのような姿になるのでしょうか?
しっかりと見極める勇気が必要です。




