
緩和ケアという言葉。
時々耳にするけれど、「死」を強くイメージさせる言葉ではありませんか?
緩和ケアとは、以前医療では、痛みをコントロールすることを中心とした言葉として用いられていました。以下に緩和ケアの内容をご紹介します。
1. 自分の病気を知り、治療法の選択を助ける
2. 痛みなどのつらい症状を取り除くケア
① 痛みを取り除く
② 痛み以外の様々な症状を取り除く
3. 日常生活を取り戻すケア
① 食事を楽しむケア
② 苦痛や不快感を最低限にするための排泄のケア
③ 夜にぐっすり眠れるようにするケア
④ 好きな姿勢をとったり、自然な体位や寝返りをうつケア
⑤ からだをきれいに保つケア
⑥ 患者さんにとって心地よい環境を提供するケア
4. こころのふれあいを大切にし、元気になるケア
5. ご家族へのケア
6. ご自宅でも、緩和ケアを受けられるようにする
参照:日本緩和医療学会
がんの患者さんに使われる、「緩和ケア」介護と相通じていることがわかります。
「痛み」や「問題行動」を抱える患者様の多くは、孤独を感じているようです。
人に受け入れられていないと感じる。
自分でご自身を受け止めていない。このようなことが孤独の根本にあります。
どのように、受け止めてあげられるか、「大丈夫」の一言や、その人の存在性を認めてあげられる身近なご家族の笑顔が大きな治療効果を持っています。
そして、ご家族が笑顔を保つためには周囲の協力が不可欠です。職場、ご家族、ご自身の時間、これらが守られて初めて、介護に向き合う力を持つことができます。
一人で抱え込まないことの大事さと、どこに相談したらいいかを整理しておくことが大切です。




