認知症の相談

相談業務をしていると認知症の相談が急に増えるタイミングがあります。

認知症の特集が組まれた翌日です。内容を確認すると、確かに相談したくなります。

でも、認知症の定義をもう一度見てみましょう。

厚生労働省は以下のように定義しています。

認知症とは「生後いったん正常に発達した種々の精神機能が慢性的に減退・消失することで、日常生活・社会生活を営めない状態」をいいます。

日常生活、社会生活を営めない状態が認知症です。

ご相談を頂くときによく耳にするのは、「生活には困ってません。」

これは、認知症でしょうか?

お気持ちはよく理解できます。

「生活に支障が出てきたらどうしよう。」「一人で暮らせなくなったらどうなっちゃうんだろう。」

予防的にお薬を処方する先生が出てくるほどですから、心配は大きなものだということが理解できます。

物忘れが出てきて、何度も同じ話をする。じっと座っていられない。人に乱暴なことをいう。ご家族の負担が大きいことは予測がつきますし、私の祖母がそのような状況だったので、ご家族の疲弊した様子が浮かびます。

でも、介護保険サービスを利用し、ご家族以外の誰かとお話ができる機会をつくること。

生活のリズムを作るためにデイサービス通所サービス)を利用すること。

こういったことで、症状が落ち着くことがあります。

また、介護保険サービスを利用したがらない。

といった場合には、地域包括支援センターケアマネージャーさんと相談し、家族以外の人に対する拒否感を和らげるところからお手伝いしてもらうことも可能です。

病院に受診することも一つの方法です。しかし、お薬がまだ開発途上であること、副作用が強いことを考慮し、ご家族の方が効果をしっかりと観察することが大切です。

私は、「認知症」という名前ができたことで特別な病気のイメージが強くなった印象を持っています。認知症は生活の中で起こります。

日常なるべく関わるようにしていただき、変化に気づくこと、相談窓口がどこにあるか把握しておくこと。

物忘れが進まないように、ご本人には散歩に出て、人と関わってもらうようにお伝えすること。

このようなことで不安が解消できると思います。

K・K
介護相談員、看護師・保健師。 病気にならないために、その人がその人らしく生活できるようにをモットーに日々活動しています。
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