パナソニックと富士通は6月25日、高齢者住宅向け見守りサービスの共同実証実験を今月から1年かけて実施することを発表した。パナソニックグループが運営するサービス付き高齢者向け住宅「エイジフリーハウス豊中庄内栄町」で行う。
両社の技術を融合する。パナソニックは、クラウドサービス対応型エアコンを使って、部屋の温湿度などの住空間情報を検知。富士通は、非接触型生体センサーにより、入居者の睡眠状態や在・不在状態といった生活情報を検知する。
これらの情報をパナソニックの見守りシステムに集約し、介護職員に提供する。室内の気温上昇や睡眠中の高頻度な覚醒など、入居者の生活パターンと異なる様子がみられる時にはアラートで通知する。介護職員が入居者の生活状態に応じて空調を遠隔制御する仕組みの実証も行われる予定だ。
両社はこの実証実験を通じて効果検証を行い、2016年度中には高齢者住宅に向けて実際にサービス提供を開始したい考え。