介護を一人で抱えこまない。

尊厳という言葉、仕事柄よく耳にします。

尊厳の定義は、犯すべからざる権威と他の何を持っても変えることのできない存在理由
とされています。


QOLという言葉を耳にしたことはありませんか?

「生活の質」と訳されます。人間らしく満足して生活しているかを評価する概念です。
「QOLの向上」とか「QOLが高い」などと表現されることが多いです。

在宅で看護をするようになって私の中で尊厳やQOLの考え方に変化が現れました。

施設や病院と呼ばれる場で見たQOLや尊厳と私の日常にあるQOLや尊厳は次元が違うもののようにさえ感じます。

延命治療をしない。胃ろう・呼吸器・抗がん剤・・・。様々な医療問題の中に尊厳やQOLの概念が含まれています。


私たちの日常生活を見た時、「部屋が片付いているか。」「転ばないように環境整備できているか。」「好きな時に寝て、好きな時に起き、おいしいものが食べられるか。」
当たり前のことすぎで、「尊厳」という言葉をあてはめることができるとは思えないほどです。


それらが「尊厳」と大きく影響しあっていることに気付きました。リハビリをする意欲のない方はご自身に対する尊厳を失っています。自分で自分をベッドに縛り付けるようなことが「尊厳」にはならないからです。

ご自身が「自分は存在する価値がある」と認めるからこそ身の回りをきれいにし、生活のリズムを整え、活力を持つことができます。

「自分に存在する価値がない」とご自身が思ってしまったら、誰かのために何かできるという考えは浮かばなくなり、取り組む意欲も低下します。

私には大事にしている関わり方があります。「その人が生きたい」と思えるように支えることです。

 ご本人が「自分に価値がある」と思えるような思いで話を聞かせて頂いたり、過去の栄光を聞かせていただいたりします。

 その繰り返しが、その方の意欲や、自尊心を復活させてくれるように感じているからです。

一日中、一年中介護をして、余裕がなくなっている中では難しいことも専門職だとできることがあります。

関係性が近すぎて難しいからこそ、社会資源の活用に意義があります。


元気の回復、尊厳の回復に専門職をご活用ください。

K・K
介護相談員、看護師・保健師。 病気にならないために、その人がその人らしく生活できるようにをモットーに日々活動しています。
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