
「なあ、君ら日本人は不思議な民族だよね。高いお金を払ってわざわざ人間ドックで病気を探しに行ったり、病気になった後のことには果てしなくお金をつぎ込むのに、病気にならないようにするためにはほとんどお金を使わないんだからね。」
これはあるアメリカ人医師の言葉です。
健康保険加入が当たり前でない自己責任の国であるアメリカ人から見ると、本当にそう見えるんでしょうね。
日本は恵まれた医療大国です。救急車に無料で運ばれ、病気にかかっても多くて3割負担、高額な医療を受けても高額医療制度により上限が決まっています。日本の国民皆保険制度は本当にありがたい制度だと思います。
でも、そのありがたさが当たり前になりすぎていないでしょうか。
日本の医療費は38.5兆円(平成23年)、5年連続で過去最高を更新。なんと日本の一般税収(42.8兆円)の実に90%!(@_@;)を占めています。医療費のうち65歳以上では55.6%、75歳以上で34.0%。しかも病人と呼ばれる人口比率は15%と言われています。その15%の人たちで38.5兆円が使われているのです。
今後はもっとすごいスピードで高齢者が増えていくわけですから、当然この金額が膨れあがっていくのは自明の理です。
これは医療費の話ですが、もちろん介護費増加の勢いも止まりません。その介護の原因は脳血管疾患が第1位。高血圧や高脂血症、糖尿病などの生活習慣病が根本原因です。
生活習慣病はその名の通り、生活習慣が原因でなる病気。これは予防すればならずにすむし、それぞれの意識や自己管理でどうにでもなるもの。
自己管理ができてなくて病気になって本人が苦しむのは自業自得です。でも、そのために税金を数兆円も使うのはいかがなものでしょうか。せっかくのありがたい制度が、国民の甘えを助長し依存を促進する制度となってしまっています。
生命保険には健康診断の結果によって保険料が違うという商品がありますが、健康保険にもその考え方を取り入れれば、国民の健康意識も変わるかもしれませんね。
病気にならず健康でいることは、日本を救うことに直結することです。ぜひ意識を高めて、将来の自分のために、未来の子供たちのために貢献しましょう!




