米国のメイヨークリニックの研究者らは、7月22日、更年期障害とカフェイン摂取に関する調査結果を発表した。
メイヨークリニックとは、世界中から研究者や患者が集まる、米国でも屈指の病院。
この調査では、2005年7月25日~2011年7月25日のあいだに、更年期症状を訴えてメイヨークリニックを受診した閉経期の女性2,507人を対象に行ったアンケートのうち、有効であった1,806人の回答から、コーヒーなどでカフェインを摂取している人と、そうでない人とが比較された。
その結果、カフェインの摂取が、ほてりや寝汗といった血管運動症状と相関することが認められた。
米国では、およそ85%の人たちが毎日カフェインを含む飲み物を口にしているといわれる。ほてりや寝汗といった血管運動症状は、更年期に共通してみられる症状で、閉経期の女性の79%、閉経後の女性の65%にみられる。
研究者らは、カフェイン摂取の抑制が、更年期症状を緩和する可能性があるとしている。
ただし、カフェインだけでなく、スパイシーな食べ物や熱い飲み物、アルコールやたばこの摂取を控えるとともに、生活スタイルも見直すよう提案している。
◎米国メイヨークリニック
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