前回は体内においてAGEを溜めない方法をお伝えしました。今回は体外からAGEを取り込まない方法をお知らせします。
AGEは体内における「焦げ」であると説明しましたが、食品においてもAGEは加熱してこんがり焼けたキツネ色の部分に発生します。すなわち「焼き目のついた食品はAGEが多い」ということを覚えておくと便利です。
トンカツや焼き鳥、焼き肉など揚げる・焼く・炒めるなどしたものは、やはりAGEが多く含まれています。
逆に、加熱しない生のもの、生野菜、果物、お刺身などはAGEが低い食品と言えます。
また、加熱する温度が高いほどAGEがより多く発生するという特徴があります。
揚げ物や炒め物は油の温度が170℃~200℃、オーブンで焼く場合は200℃~240℃と高いため、AGEが大量に発生します。一方、ゆでる、蒸す、煮るといった調理法は水分を使うため100℃までの加熱に抑えられ、発生するAGEも少なくなります。
たとえば同じ鶏肉料理でも、焼き鳥は水炊きの6倍、唐揚げは10倍ものAGEが発生します。カリカリベーコンはAGEが高い最たるものだそうです。
揚げ物や炒め物ばかりを食べることは、脂の摂りすぎでコレステロールや中性脂肪が溜まるから悪いと思っていましたが、真の悪玉物質はAGEだったのですね。
また、ジュースや炭酸飲料、お菓子、缶詰などの甘味づけに使われる人工甘味料は、ブドウ糖の10倍の速さでAGEをつくるそうです。成分表示に「果糖液糖」「果糖ブドウ糖液糖」「異性化糖」などと書かれている場合は、注意が必要です。
暑い日が続きますが、清涼飲料水の取りすぎには気をつけましょう。カロリーオフやカロリー0であっても、必ずしも健康に良いとは言えないのです。