光文社は、病院の仕組みや経営などに関する疑問をまとめた『病院は、めんどくさい〜複雑なしくみの疑問に答える〜』を発行した。
なぜ、病院が「めんどうくさい」のか。著者の木村憲洋氏は、そもそも、病院が複雑な構造やしくみの下に運営されている仕組みそのものが「めんどうくさい」からだと指摘する。そして、医療に関する法律や医療政策によって、厳しく複雑なかたちで規制されていることが問題なのだという。医療行為は、言うまでもなく人の命を扱っている。そんなデリケートな行為であるがゆえに、厳密に行なうべきことや制限されることが多くあるのだ、と。
同書は、病院に関する「めんどうくさい」しくみや決まりごとなどについて、疑問に答える形式をとりながら、説明をしている。これを読めば、「めんどうくささ」の理由がわかり、病院や医療制度に対する理解が深まるはずだ。
■書名:『病院は、めんどくさい〜複雑なしくみの疑問に答える〜』
■著者:木村憲洋
■目次:
はじめに
第1章 医者の給与はどのくらい? 病院に関する素朴な疑問
■コラム1 MBAの資格をとる医師
■コラム2 病院の掲示板
第2章 病院は患者を早く退院させたがっている?病院のしくみと裏側に関する疑問
■コラム3 「かかりつけ医」と「地域医療連携室」
■コラム4 病院と葬儀会社は仲良し?
第3章 病院がつぶれたら患者はどうなる?病院経営に関する疑問
第4章 治療費を払わなかったらどうなる?医療費と医療制度に関する疑問
■コラム5 病院の個室料2
■コラム6 予防医療
■コラム7 「名医」の条件
■仕様:新書判/ 243ページ
■発行:光文社
■定価:798円
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