平成22年介護サービス施設・事業所調査結果の概況――(3)介護保険施設利用者

厚生労働省2月9日に発表した「2012年介護サービス施設・事業所調査結果」によると、介護保険施設の利用者の状況は以下の通り。

2010年9月末の在所者は「男」が22.2%、「女」が77.8%で、圧倒的に女性が多い。年齢構成をみると、介護老人福祉施設では「90歳以上」が35.7%、「85〜89歳」が25.5%、介護老人保健施設では「90歳以上」が31.3%、「85〜89歳」が25.6%、介護療養型医療施設では「90歳以上」が31.9%、「85〜89歳」が23.6%で、いずれも85歳以上が5割以上を占め、しかも年々増加している。

在所者の認知症高齢者の日常生活自立度をみると、介護老人福祉施設は「ランク3」が38.1%、「ランク4」が27.8%、介護老人保健施設は「ランク3」が37.8%、「ランク2」が30.2%、介護療養型医療施設は「ランク4」が40.6%、「ランク3」が32.9%で、いずれも2007年と比較して増加している。また、3施設とも、「ランク2〜4」が8割強を占めていた。

認知症あり(ランク3以上)で寝たきり」の人の割合は、介護老人福祉施設では61.2%(2007年比1.3ポイント増)、介護老人保健施設では43.5%(同4ポイント増)、介護療養型医療施設では83.1%(同5.3ポイント増)となっている。

2010年9月中の退所者について、介護老人福祉施設へは「家庭」からの入所が31.8 %と最も多く、医療機関24.5%、介護老人保健施設22%がそれに続いた。一方、介護老人保健施設介護療養型医療施設はともに「医療機関」からの入所が多く、それぞれ52.6%、75.2%と半数を超えていた。

退所後の行き先をみると、介護老人福祉施設では「死亡」が63.7%と最も高いのに比べ、介護老人保健施設とは「医療機関」へ移るケースが48.9%と多く、「死亡」での退所はわずか6%だった。介護療養型医療施設は、「医療機関」「死亡」が、34.7%、33%とほぼ同じ割合だった。

2010年9月中の平均利用料をみると、介護老人福祉施設61,054円、介護老人保健施設78,561円、介護療養型医療施設で85,067円となっている。内訳は、介護老人福祉施設介護老人保健施設では食費と居住費が利用料全体の半分以上を占めていて、介護療養型医療施設でも4割を超えていた。どの施設も、要介護度による値段の差は数千円にとどまった。

◎平成22年介護サービス施設・事業所調査結果の概況

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