東京都は、このほど、敬老の日にちなんで、住民基本台帳を元に推計した都の高齢者人口(65歳以上、2011年9月15日現在)を発表した。
■高齢者の人口は過去最高の262万人に。増加しているのは後期高齢者
東京都の高齢者人口262万人(対前年比3万7000人増)で、過去最高を更新。そのうち、65歳から74歳までは137万5000人で、対前年比1万4000人の減少(1.4%減)だった。これは、66年前の終戦時の前後数年間で、出生が少なかったことの影響と考えられる。75歳以上は124万5000人で、対前年比5万1000人の増加(5.1%増)となり、後期高齢者の増加が著しい。
男女別では、男性が111万7000人(対前年比1万6000人増)、女性が150万3000人(対前年比2万1000人増)だった。
■東京都も5人に1人が高齢者。前年比では全国とほぼ同ポイントの増加
総人口に占める65歳以上人口の割合を示す高齢化率は20.7%で、5人に1人が高齢者となっている。対前年比0.3ポイント上昇で、高齢化率も過去最高を更新した。
地域別にみると、区部の高齢者人口は175万5000人で高齢化率は20.5%、市町村部の高齢者人口は86万5000人で高齢化率は21.0%となっており、高齢化率は、市町村部が区部を上回っている。
ちなみに、2001年版「高齢社会白書」によると、2010年10月1日時点での日本全体の高齢化率は23.1%で、前年度の22.7%より0.4%ポイント増だった。高齢化率では、東京都は全国より2.4ポイント低いが、対前年比では0.1%の差。東京都でも、全国に足並みを揃えるようにじわじわと高齢化が進んでいることが見てとれる。
また、東京都の老年人口指数は30.6となっており、生産年齢人口(15〜64歳人口)の3.3人で1人の高齢者を支えていることになる。2001年版「高齢社会白書」では、生産年齢人口(15〜64歳人口)の2.8人で1人の高齢者を支えていることが明らかになっていた。
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