今年の流行語大賞にもノミネートされたヤングケアラー。埼玉県は、その支援のためのハンドブック「ヤングケアラーってなに?」を作成した。ハンドブックでは、ケアマネジャーについて、ヤングケアラーが頼っていい信頼できる大人と位置付けている。
ハンドブックでは、ヤングケアラーを「本来大人がすると想定されているような家事や家族の世話などのケアを日常的に行っている18歳未満の若者」と定義。埼玉県内の高校2年生の25人に1人がヤングケアラーであったことや、家族のケアに時間を費やすことで、学校生活に影響が出ている例が少なくないことなどを紹介している。
またハンドブックでは「自分の気持ちを他の人に話すことはとても勇気のいることだと思いますが、あなたの悩みを聴き、共感してくれる大人は必ずいます」と指摘。ヤングケアラーが悩みを打ち明けられる大人の具体例として、学校の教師やスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、民生委員とともに「家族のケアにあたっているケアマネジャーやヘルパー」も挙げている。