介護現場のワクチン接種、在宅と施設で格差-NCCUが調査

新型コロナウイルス感染症の拡大が続く中、介護従事者に対しても、新型コロナウイルスのワクチン接種が積極的に進められている。しかし、施設と居宅介護支援を含む在宅とでは、接種の進捗状況に大きな格差があることが、日本介護クラフトユニオン(NCCU)の調査で明らかになった。

新型コロナウイルスのワクチン接種については、一定の条件をクリアした場合、在宅系サービスの介護従事者も優先接種の対象となる。

NCCUは、介護現場の接種状況を把握するため7月14日から8月2日、居宅介護支援事業所など会員が働く事業所(4051事業所)にワクチン接種状況についてアンケート調査を実施。1003事業所から回答を得た。

従業員の接種状況を尋ねたところ、「ワクチン接種2回、全員が終了」と答えた事業所は30.0%。「ワクチン接種途中」(※)は31.8%だった。「ワクチン未接種」は22.6%、「優先接種の対象となっていない」は12.0%、無回答は3.6%だった。

またアンケート調査の結果を、「在宅系サービス(併設施設なし)」と「施設に併設された在宅系サービス」「施設」にわけて再分析したところ、施設では「ワクチン接種2回、全員が終了」が71.0%となった一方、併設施設がない在宅系サービスでは12.6%にとどまった。=グラフ=



厚生労働省は、新型コロナウイルスに感染するかもしれないという懸念だけでは、在宅系サービスの提供を拒否する正当な理由にはならないとする方針を提示。居宅介護支援をはじめとした在宅の介護事業者に、利用者へのサービス提供の継続を求めている。

こうした状況とワクチン接種状況の調査結果を踏まえ、NUUCでは「在宅系の介護従事者は、今まで以上に感染のリスクに大きな不安を抱えながらサービス提供を行わなければならない。国は在宅系の介護従事者についても、条件を付けずにワクチン優先接種の対象とすべき」としている。

(※注)「ワクチン接種途中」は、事業所内に2 回の接種が終わった人や未接種者などが混在している状況

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