介護関連ベンチャーのウェルモ(東京都千代田区)は17日、ケアプランの作成を支援するAI(人工知能)「ミルモぷらん」の発売を開始した。ケアプラン作成支援AIの製品化は、シーディーアイ(同中央区)に続いて2社目。来月1日の介護報酬改定に伴い、居宅介護支援事業所におけるAIの活用が初めて評価される中、ケアマネジャーの注目を集めそうだ。
「ミルモぷらん」は、第2表の作成を支援するクラウドサービス。AIは、数万件に上るケアプランなどのデータを学習しており、ユーザーが利用者のアセスメント情報を入力すると、「生活全般の解決すべき課題(ニーズ)」や「長期目標」などの項目順に、その利用者に近い文章の候補を5つ示してくれる。
該当する候補がない場合は、自由に入力することも可能で、AIはその内容に対しても、候補を提案することができる。このため、ユーザーは必要に応じて編集を加えるだけで、第2表を完成させることができるようになっている。
「ミルモぷらん」には、入力されたアセスメント情報を基に、必要な医療の知識を提供する機能も付いているほか、今年夏には、「短期目標」とケアの内容から、利用者のニーズに応じた介護保険サービスと事業所を提案する機能も追加される予定だ。
利用料は、1アカウントごと(ケアマネ1人ごと)に発生し、初月は無料。2カ月目以降については、契約条件によって異なるため、商談後に見積もりを提示するとしている。詳細は同社のホームページ。