感染拡大が続く新型コロナウイルス。今後、インフルエンザとの同時流行なども懸念されることから、ケアマネジャーをはじめとした介護従事者にとっては、油断できない状況が続く。こうした状況を踏まえ介護や医療の職能団体は、現場の専門職を支えるための「コロナ相談窓口」を相次いで立ち上げている。
■チャットボットを使った相談窓口を開設―ケアマネ協会など
日本介護支援専門員協会(ケアマネ協会)はホームページ上に、チャットボットサービスを活用した相談窓口を開設した。株式会社ディー・エヌ・エー(東京都渋谷区)の支援を受けて開設したもので、新型コロナウイルス感染症の防止対策に関する疑問や不安について、日時を問わず自動で対応する。
同様のシステムを活用した窓口を日本看護協会も開設している。
■産業医らへの相談窓口、LINEなどでも対応―老施協
また、特別養護老人ホームの経営者らで組織する全国老人福祉施設協議会(老施協)は、介護職員向けの相談窓口をリニューアルした。
これまで同協議会では、コロナ禍でストレスを感じる介護職員のために、産業医らが電話で相談に応じるサービスを提供してきたが、リニューアルに伴い、LINEやメールでも、相談の受け付けが可能となった。
相談に対応するのは産業医や保健師、心理カウンセラーなどで、モチベーションの低下や職場の人間関係の悩み、体調面の不安などに幅広く対応する。期間は来年3月末までの予定だ。