福祉の人材派遣や育成を行うニッソーネットは、セミナー講師が介護事業所や施設に出向いてセミナーを行う出張型セミナー「けあゼミ」を11月から開始した。
従来のセミナーは参加者が会場に足を運ぶ集合型が主体だが、多忙な介護職でも研修に参加しやすいよう講師のほうが介護事業所や施設に出向く。研修内容は介護の基礎知識を学ぶ7つのテーマに絞り、1つのテーマは2時間程度と短時間で介護職の負担にならないよう考慮した。
同社が約70施設から回収したアンケート結果によると、約6割の施設から「勤務時間内に実施可能で、多数の職員の参加が可能」「内容を全員で共有したい」などを理由に、講師を施設に呼ぶ「出張型研修」を希望する声が多くあがった。
そこで、新たに出張型の研修を設け、「けあゼミ」の専任講師が事業所や施設の希望日時に出向き、「介護技術」「リスクマネジメント」「事例・検討」「メンタルへルス」「記録・報告」「認知症」「接遇・マナー」の7テーマについて講義する。定員は30名(介護技術編は15名)で、1テーマは7万円。受講テーマ数によって割引きもある。テキストは独自に作成したものを使用する。
同社は、介護福祉士、ケアマネジャー対策講座、ヘルパー2級講座など介護職の育成に10年間の実績があり、毎年1,000名以上の新人介護スタッフを育くんでいる。そのノウハウを活かした出張型研修で、サービス開始から1年間で売上1,000万円を目指す。
■取材協力
・株式会社ニッソーネット