介護施設への入所を検討している要介護1・2の利用者の半数近くに認知症の症状があることが、11日の「介護の日」に向け、「LIFULL senior」(東京都千代田区)が行った実態調査でわかった。
同社は昨年10月~今年9月、運営する介護施設検索サイト「LIFULL介護」で、家族らが施設の資料を請求したり、問い合わせをしてきたりした入所対象者13万4900人分のデータなどを分析し、傾向を調べた。
その結果、入所対象者の86.2%は75歳以上で、このうち85~90歳が27.7%で最も多かった。入所対象者の要介護度のトップは、要支援1~要介護2の「軽度者」(49.4%)で、以下は自立や申請中などの「その他」(32.2%)、要介護3~5の「重度者」(18.4%)の順。
また、要介護度別の認知症の有無を調べたところ、要介護3では、「症状あり」が全体の52.0%に上り、次いで要介護1(48.6%)、要介護4(46.9%)、要介護2(46.7%)などと続いた。
入所の希望時期で最も多かったのは、「できるだけ早く」の30.7%で、以下は「未定」(28.5%)、「3カ月以内」(24.4%)、「6カ月以内」(10.2%)などの順で、「半年以内」が全体の6割超を占めた。