「老衰」で亡くなる人が増加している。厚生労働省の統計によると、2018年に「老衰」で亡くなった人は10万人を超え、18年前の約5倍に。「悪性新生物(腫瘍)」や「心疾患」とともに初めて3大死因の一つとなった。
厚労省が発表した18年の人口動態統計月報年計(概数)によると、死因の1位は「悪性新生物(腫瘍)」(死者数は37万3547人)。2位は「心疾患(高血圧性を除く)」(同20万8210人)となり、3位が「老衰」(同10万9606人)となった=グラフ=。
「老衰」による死者は、2000年には2万1209人だったが、その後、右肩上がりで増加を続けている。一方で「脳血管疾患」や「肺炎」の死者が減少傾向にあることから、18年には「老親」が死因の3位となった。
■人口は12年連続の減少
また、厚労省によると18年の死者数は136万2482人。一方、出生数は91万8397人だった。出生数と死者数の差であるはマイナス44万4085人で、12年連続の自然減となった。