気温の高い日が続くこれからのシーズンに備え、厚生労働省は、熱中症予防の普及啓発や注意喚起を改めて行うよう、都道府県などに通達した。同省では、特に注意が必要な高齢者や障がい者らについて、重点的な呼び掛けを要請している。日本気象協会によると、22日からの1週間は全国的に日差しが照りつけ、特に26日は、関東地方のおよそ4割で真夏日になると予想している。
消防庁によると、昨年5~9月に熱中症で救急搬送された人の数は、前年同期比4万2153人増の9万5137人で、統計開始から最多となった。年代別では、65歳以上が全体の半数近くに達した。
また、厚労省によると、昨年7~9月に熱中症が原因で協力医療機関に入院した人の数は1343人で、前年の同時期よりも717人多かった。
同省では、国民に熱中症予防を呼びかけるリーフレットを作成。高齢者については、「暑さや水分不足に対する感覚機能が低下しており、暑さに対するからだの調整機能も低下しているので、注意が必要です」としている。